iPhoneからiPhoneへの機種変更する時のiCloudについて

良くある勘違いが機種変更したらiCloudも新しくする事。

iCloudのアカウントは今使っているiPhoneのためのアカウントではありません。iPhoneを継続的に使う人のためのメーカー登録アカウント(Apple ID)なので機種を変えても変更してはいけません。
機種変更を機会にメールアドレスを変更するのならば、iCloudアカウント(Apple ID)の「主要メールアドレス」を変更してください。Apple ID(主要メールアドレス)の変更方法

iCloudのアカウントは普通に作ると連絡先、カレンダーなどのバックアップや写真のフォトストリーム、iPhoneを探すなどのIDとして利用されます。またiTunes & App Storeのアカウントにもなっていて、購入したりダウンロードしたアプリの履歴が記録され、アップデートの案内が出るようにもなっています。

このように非常に重要なIDなので主要メールアドレス(最初に登録した時のメールアドレス)を変更したら必ず新しいメールアドレスに変更しましょう。またパスワードは忘れない様注意し、3つの質問と答えも忘れない様にメモして机にしまうなどしておきましょう。複数メアドを持っているのならば「修復用メールアドレス」を登録しておくのも重要です。

不正利用の監視のためにも主要メールアドレスに届くAppleからのメールは確認し、少しでも疑問があったらメーカーのサポートページから問い合わせする事をおすすめします。
メール自体が偽物の可能性もありますので問い合わせは必ずメーカーのページから探しましょう。

My Apple ID
iTunesサポート

2016.2.27追記
具体的なデータ等の引き継ぎ方法を書こうと思ったのですが詳しいページを見つけたのでそちらを見てください。事前に正しくiPhoneのデータを保存(バックアップ)しておく事が大切なのでお忘れなく。

AppBank 【引き継ぎ】機種変更したiPhone 6sに古いiPhoneのデータを移す方法

残念ながらこのページには写真のバックアップについての記述がないので別に書いてみました。
iPhoneで撮影した写真を新しいiPhoneなどに移す方法

iBeaconの面白さと今後の課題

一部でiBeaconという新しい通信の仕組み?が話題に上っていて、興味があったので少し調べてみました。通信手段はBluetoothですがBluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)(BLE LEとか書かれている場合もあります)で定められた省エネ通信の機能を応用した物です。

簡単な仕組みはBeacon(Estimote社が開発)と呼ばれる小さな機械が出すBluetoothの信号をiPhoneなど携帯端末が受信してBeaconの存在を確認し、それにより色々なサービスを展開できるものです。
Bluetoothの電波が届く範囲が10mぐらいまでなので特定の場所に行かないとそのサービスが受けられない。つまり顧客やユーザの来店を即すツールとなりうる、うまく使えばとっても面白い広告手段になりそうな物です。
来店で自動的にポイントをつけたり、特定の商品エリアに近づくと特価の案内を出したり、クレジット決済と連携させて支払いを簡単にしたりなど色々考えられている様です。

とっても面白そうなのですがプログラマーの立場から考えるとちょっと問題が。
このBeacon装置には店舗ごと(企業ごと)のID番号がついていて、アプリの中でそのID番号を指定して受信待機しておかないと受け取れないという事。つまり色々なお店が別々に展開を始めるとそれぞれのお店のアプリをインストールする必要があるのです。
アプリ自体はインストールして一度設定しておけば動かしていなくても自動で立ち上がるので手間は無いのですが店舗が増えて行くと大変な事にw

モールなどで統一の仕組みを作って枝番でお店を特定する事も可能ですが、入っている店舗によっては独自の仕組みを持ち込む可能性もあるのでそのあたりがどうなって行くのかが今後の課題かもしれません。

でもすでにEstimote社のBeaconと同じ事ができる別のビーコン発信装置も続々とでているので、気がつくと普通のサービスになっているのかもしれませんね。