iPhoneのメッセージアプリとメールアプリの使い分け(違い)について

2016.4.7追記
 こちらも参考にしてください。
iCloudメール、携帯メール、iMessageの違いと注意点

2015.5.26修正追記
 全体を今の情報に修正しました。

2014.11.23追記
 auについての記述が古いのであくまでも参考にしてください。

簡単にメッセージアプリとメールアプリの違いを整理。

  • メッセージアプリ
    SMS(Cメール)とMMS(Eメールの様な物)の送受信ができます。
    (これ以外にiPhone同士でメッセージをやりとりするiMessageが使えます)
    MMSを使う場合にはiPhoneの設定で「MMSメールアドレス」を正しく入力しましょう。また設定の「MMSメッセージ」は絶対にオフにしないこと。オフにすると新着メッセージが勝手に消えます。

    メッセージの情報はiPhoneの中に保存されているのでPCなどへiTunesを使ってバックアップできます。MNPしても正しく移行すると残ります。

  • メールアプリ
    パソコンのメールソフトと同様にIMAP、Exchage、pop3を使ったメールの受信とSMTPによる送信ができます。
    またiCloudを設定すると自動的に@icloud.comのメールが設定されます。
    各社プロファイルという設定済みファイルを用意しており、簡単に使える様工夫していますが、インストールがちょっとわかりにくいです。
    複数のメールが設定されている場合はどのメールアドレスから送信するかの選択ができますが、iPhoneの設定で初期値を選ぶこともできます。

    このメールはiPhone内に保存されていません。設定を消すとそのアドレスのメールはすべて見えなくなりますが再設定すると復活できます(pop3を除く)
    MNPする場合には転送するなどしておかないとメールが消えます。

基本をふまえてキャリアごとの違いをまとめると。

auの場合。

  • 基本
    @ezweb.ne.jpのメールをどちらかのアプリを使ってやりとりします。EZwebのメールアドレスを別々に設定することはできません。両方に同じ内容を受信することはできます(送信は別々になるので注意)

  • メッセージアプリ
    auサポートからメール設定で「メッセージアプリ(MMS)でEZwebメールを利用する」を選択することにより@ezweb.ne.jpのメールをMMSとして送受信できます。
    他社やPCからの添付写真などが正しく受け取れないことがあるので、そういう用途が多い人はメールアプリの方が良いと思います。
  • メールアプリ
    「メールアプリ(Eメール)でEZwebメールを利用する」の方を選択するとIMAPのサービスとして@ezweb.ne.jpのメールが送受信できます。

ソフトバンクの場合

  • メッセージアプリ
    MMSとして@softbank.ne.jp(ソフトバンクの一般的なメールアドレス)が送受信できます。
  • メールアプリ
    Eメール(i)というiPhone専用のメールアドレス(@i.softbank.jp)が送受信できます。
    他社には同様のサービスは無いのでMNPする場合には注意が必要です。またAndroidなどに機種変更すると使えなくなります。

 ソフトバンクのメール・メッセージ(操作・設定)で説明されています。

ドコモの場合

  • メッセージアプリ
    ドコモメールの送受信には使えません。SMSの送受信とiMessageに使えます。
  • メールアプリ
    ドコモメール(spモードメールのクラウド利用)が送受信できます。
    spモード(iモード契約可)の契約のままではメールが使えないのでspモードで利用する設定(メールアドレス入れ替え設定)が必要です。またspモードメールのクラウド利用も必須です。
  •  NTTドコモのドコモメールで説明されています。

    iPhoneからiPhoneへの機種変更する時のiCloudについて

    良くある勘違いが機種変更したらiCloudも新しくする事。

    iCloudのアカウントは今使っているiPhoneのためのアカウントではありません。iPhoneを継続的に使う人のためのメーカー登録アカウント(Apple ID)なので機種を変えても変更してはいけません。
    機種変更を機会にメールアドレスを変更するのならば、iCloudアカウント(Apple ID)の「主要メールアドレス」を変更してください。Apple ID(主要メールアドレス)の変更方法

    iCloudのアカウントは普通に作ると連絡先、カレンダーなどのバックアップや写真のフォトストリーム、iPhoneを探すなどのIDとして利用されます。またiTunes & App Storeのアカウントにもなっていて、購入したりダウンロードしたアプリの履歴が記録され、アップデートの案内が出るようにもなっています。

    このように非常に重要なIDなので主要メールアドレス(最初に登録した時のメールアドレス)を変更したら必ず新しいメールアドレスに変更しましょう。またパスワードは忘れない様注意し、3つの質問と答えも忘れない様にメモして机にしまうなどしておきましょう。複数メアドを持っているのならば「修復用メールアドレス」を登録しておくのも重要です。

    不正利用の監視のためにも主要メールアドレスに届くAppleからのメールは確認し、少しでも疑問があったらメーカーのサポートページから問い合わせする事をおすすめします。
    メール自体が偽物の可能性もありますので問い合わせは必ずメーカーのページから探しましょう。

    My Apple ID
    iTunesサポート

    2016.2.27追記
    具体的なデータ等の引き継ぎ方法を書こうと思ったのですが詳しいページを見つけたのでそちらを見てください。事前に正しくiPhoneのデータを保存(バックアップ)しておく事が大切なのでお忘れなく。

    AppBank 【引き継ぎ】機種変更したiPhone 6sに古いiPhoneのデータを移す方法

    残念ながらこのページには写真のバックアップについての記述がないので別に書いてみました。
    iPhoneで撮影した写真を新しいiPhoneなどに移す方法

    iBeaconの面白さと今後の課題

    一部でiBeaconという新しい通信の仕組み?が話題に上っていて、興味があったので少し調べてみました。通信手段はBluetoothですがBluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)(BLE LEとか書かれている場合もあります)で定められた省エネ通信の機能を応用した物です。

    簡単な仕組みはBeacon(Estimote社が開発)と呼ばれる小さな機械が出すBluetoothの信号をiPhoneなど携帯端末が受信してBeaconの存在を確認し、それにより色々なサービスを展開できるものです。
    Bluetoothの電波が届く範囲が10mぐらいまでなので特定の場所に行かないとそのサービスが受けられない。つまり顧客やユーザの来店を即すツールとなりうる、うまく使えばとっても面白い広告手段になりそうな物です。
    来店で自動的にポイントをつけたり、特定の商品エリアに近づくと特価の案内を出したり、クレジット決済と連携させて支払いを簡単にしたりなど色々考えられている様です。

    とっても面白そうなのですがプログラマーの立場から考えるとちょっと問題が。
    このBeacon装置には店舗ごと(企業ごと)のID番号がついていて、アプリの中でそのID番号を指定して受信待機しておかないと受け取れないという事。つまり色々なお店が別々に展開を始めるとそれぞれのお店のアプリをインストールする必要があるのです。
    アプリ自体はインストールして一度設定しておけば動かしていなくても自動で立ち上がるので手間は無いのですが店舗が増えて行くと大変な事にw

    モールなどで統一の仕組みを作って枝番でお店を特定する事も可能ですが、入っている店舗によっては独自の仕組みを持ち込む可能性もあるのでそのあたりがどうなって行くのかが今後の課題かもしれません。

    でもすでにEstimote社のBeaconと同じ事ができる別のビーコン発信装置も続々とでているので、気がつくと普通のサービスになっているのかもしれませんね。